[DTP向け]Source Han Sansの使い方 その1

昨日、日中韓の文字に対応したOpenTypeフォント Source Han Sans が発表されました。\拍手ー/

とても評判になったので、ご存じの方も多いと思います。Webでもいろいろな記事が公開されたので、一通り読んでみたんですけど、どれも具体的な使い方が書いてないんですよね。ということで、日本のDTP向けに限定して、ちょっと書いておこうと思います。

Source Han Sansは、3種類あります。
1. マルチ言語版
2. 単言語版
3. OTC版

注)繁体字と簡体字の違いは言語じゃないんですけど、ここではあえて言語の区分にしておきます。

1. マルチ言語版

マルチ言語版
フォントファイルはウェイト別に分かれていて、それぞれに4種類の言語が入っています。デフォルトは日本語の文字。それを他の言語の文字に変えるには、文字パネル(または文字/段落スタイル)の[言語]で設定します。

言語の設定
ここで注意することがあって、この4種類をすべて設定できるのは、InDesignだけです。Illustratorは文字/段落スタイルの方の[言語]で設定できますが、韓国語がありません。

2. 単言語版

単言語版
マルチ言語版の4種類の言語がすべて分かれています。それぞれの言語の文字を使うには、それぞれのフォントを使い分けます。マルチ言語版の[言語]を設定する方法はできません。フォントファイルの数が増えて、言語の切り替えも少し大変ですが、どの環境でも、どのアプリでも使える汎用性があります。DTPで使うのにオススメ。

3. OTC版

OTC版
「単言語版ではないけどマルチ言語版とも言いきれない独特な仕様のもの」をひとつにまとめたものです。
・単言語版との違いは、マルチ言語版のように[言語]で他言語に切り替える機能があること。
・マルチ言語版との違いは、フォントメニューにそれぞれの言語のフォント名が、単言語版のように別々に表示されること。
最も高機能なのですが、複雑な仕様です。Windowsでは認識しないなどの大きな制限もあります。

次回は、さらにDTPに関係する点を取り上げます。

追記
InDesignでOTC版を使う上で注意点がありました。例えば、OTC版の中国語繁体フォントを選び、繁体字を表示させたいときは、[言語]も「中国語:繁体字」にする必要があります。[言語]が「日本語」になっていると、日本語の文字が表示されてしまいます。これは単言語版との大きな違いです。

Illustratorは、文字パネルの[言語]に日中韓がないことがかえってうまく作用して、OTC版の各フォントのデフォルトの文字(その言語の文字)がそのまま表示されます。

10件のコメント

  1. 自分もよく分かってないのですが、集合フォントとしての「TTC」(TrueType Collection)は従来からWindowsのMS明朝、MSゴシック、メイリオなどで採用されていましたよね。ところが今回の「TTC」はOS Xだけで使えるようです。ということは、今までのTTCとは別の規格なんでしょうか? ちょっとモヤモヤしています。

  2. 拡張子は .ttc ですが、実際はTTCではなくOTC(OpenType Collection)です。
    拡張子が .ttc なのは、WindowsやWordでこの拡張子にしないと認識しないからだそうで、だからWindowsで認識できるものではあると思います。
    ただし、Source Han Sansの場合は、ウェイト違いのファミリーではなく、異なる言語のものをまとめた点が特徴です。そこにWindowsで認識できないなにかがあるのかもしれません。

  3. なるほど、「TTC」ではなく、じつは「OTC」だったわけですね。ありがとうございます。

  4. 「拡張子が.ttcなのは、OS X (10.8以降) でこの拡張子にしないと認識しない」
    ではないですか?

  5. あ、そうだったんですか!
    剣さんが以前にツイートしていたのを、私がどうやら誤読したようですね。
    ということは、そもそもOTCはWindowsで認識しないということですね。

  6. OSが認識するのが10.8以降ですね。
    Adobeのアプリは例外で、10.7でも使えています。独自に認識しているんでしょうねー

  7. OSX添付の欧文書体の中にも拡張子がttcのものがありますね(Avenirなど)。これもOTCってことかもしれません。このttcをそのままWinに持っていっても認識しませんが、ttcを分解するとWinで認識できるようです。
    ということで、今回のOTC版ももしかするとばらしたらWinで認識する(=OTCはWinで認識しないが単体otf化すれば認識可能)ということかな?と推察。

  8. Avenir.ttcをdumpしてみたところ、TrueTypeでした。OTCではないですね。
    Winで認識できないTrueType Collectionがあるんですねー

    OTC版をバラバラに、というか、OTC版のもとになる「言語別の専用フォントファイル」なら、GitHubにありますね。
    でも、それをあえて使うメリットはあるのかなぁ…?

  9. なぜDTPで注目されてるのかは【Adobeが関わってるちゃんと使えるフォント】だからです。これがメリットです。

    正直メイリオ、MSゴシック、明朝などはデザインがひどすぎて全く使えません。これらは使うと笑われる恥ずかしいフォントです。ここでどれだけひどい汚いフォントか、述べることも出来ますが、やめておきます。

    以上デザイナー目線からでした。

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