[DTP向け]Source Han Sansの使い方 その2

その1からの続きです。

Source Han Sansの特徴は多言語対応だけでなく、画期的な独自機能もあります。全然注目されていなくて寂しいので、ここで取り上げます。DTP的にはむしろこっちの方がスゴいかも。

2倍ダーシ・3倍ダーシ

全角ダーシを2つ並べると、全角ダーシ2個の字形が並ぶのではなく、2倍ダーシ専用の合字字形になります。
2/3倍ダーシ
さらに3つ並べると、3倍ダーシ専用の合字字形になります。(どこで使うんでしょうね?笑)

InDesignやIllustratorでは、設定をなにもしなくても自動的にこうなります。というか、無効にすることができません。強力な合字機能が常に有効にはたらいているからです(CS4以降)。とにかく超強力な合字機能なので、ジャスティファイで字間が広がっても、トラッキングで字間を広げても、合字字形が表示され続けます。

Source Han Sansの全角ダーシは、罫線が仮装ボディ一杯ではなく両端に少し余裕があるので、隣の文字にくっつきません。しかも、並べると合字字形になるので全角ダーシの間に隙間がなくなり、ここでも罫線の両端に少し余裕があるので隣の文字にくっつきません。これまで2倍ダーシで悩んできた経験から見ると、感慨深いものがありますね。

これはSource Han Sansのどのフォントファイルでもこうなります。[言語]の設定とも無関係です。

注意点

とても便利な機能ですが、それにともなう注意点もあります。

InDesignでは、U+2015を禁則処理セットの分離禁止文字に追加する必要があります。そうしないと自動改行で行末と行頭に分かれてしまうことがあります。強力な合字ですが、禁則処理の設定はしっかり反映されます。Illustratorはなにもしなくて大丈夫です。(Source Han Sansだけの話ではなく、InDesignでU+2015の2倍ダーシを使うときの通常の注意点です)

一歯詰めなどをする場合、2/3倍ダーシの合字字形の字幅は変わらないので、長体/平体に変形する必要があります。変形率はちゃんと計算しましょう。

U+2014の場合

上記の機能は、EMダーシのU+2014を並べたときも同様にはたらきます。しかも[言語]の設定でさらに合字字形が変わります。ここはマルチ言語版と単言語版/OTC版で機能する言語に異同があり、Illustratorでは[言語]を設定しても全く機能しなかったり、いろいろと複雑なのでここでは割愛します。

次回に続きます。

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