FILL Id
- macOS用デスクトップアプリ
- InDesignの操作をちょっとだけ改善
機能
FILL Idを起動しておくだけで、下記のキーボードショートカット機能が有効になります。不要な機能はOFFにできます。
- 完全フォーマットなしでペースト[opt+V]
- 完全フォーマットなし+トリムしてペースト[shft+opt+V]
- ページ全体表示[cmd+0]
- スプレッド全体表示[shft+cmd+0]
- ズームイン[cmd+テンキーのプラス]
- ズームアウト[cmd+テンキーのマイナス]
- 各種ガイドやグリッドなどの表示を一括でON/OFF[任意のFキー]
使い方
起動しておくだけです。環境設定で各種機能のON/OFFを設定します。
スクリーンショット

仕様
完全フォーマットなしでペースト
InDesignの[書式なしでペースト]はルビが残ります。FILL Idは属性を完全に消したプレーンテキストでペーストします。
InDesignの[書式なしでペースト]は、選択範囲先頭の文字の書式になりません。FILL Idのペーストは選択範囲先頭の文字の書式にします。
InDesignのペーストはUnicode正規化のNFCが適用されます。NFCは結合文字列を合成する利点があるものの、互換漢字が統合漢字に変わってしまう致命的な欠点があります。FILL Idは結合文字列を合成しつつ互換漢字はそのままでペーストします。
ペーストする文字に「合成できない結合文字/PUA/絵文字モディファイア/国旗絵文字」が含まれていたらアラートを表示します。
ペースト時にディスプレイを一瞬だけ暗くします。InDesign標準のペーストと区別できます。
表のセルを選択したときのペーストには対応していません。
shiftキーを加えるとペースト時に文字列前後の空白文字を削除します。
「旧バージョンのペースト方法を使う」をONにすると、FILL Id v1.0までのペースト方法で実行します。ペーストが実行されない時はここをONにしてください。
ページ/スプレッド全体表示
cmd+テンキーの0(ゼロ)で全体表示をします。
ズームイン/ズームアウト
cmd+テンキーのプラス/マイナス記号でズームをします。
InDesignのズームは選択オブジェクトを中央にして表示倍率が変わり、予期しない表示位置の変更が起こります。FILL Idは選択をすべて解除してからズームすることでこれを防ぎます。
shift+cmd+テンキーのプラス/マイナス記号で10%ずつの増減になります。
shift+option+cmd+テンキーのプラス/マイナス記号で標準のズームとして動作します。
表示/非表示
設定したFキー(初期設定はF13)で各種ガイドやグリッドなどの表示を一括でON/OFFします。
表示が更新されるので、InDesignで時々発生する描画不良を改善できます。
既知の問題
「完全フォーマットなしペースト」は、以下の4条件がすべて重なると、選択した先頭の文字の書式になりません。
- 選択範囲に改行がある
- 選択範囲の直前に改行がある
- ペーストするテキストに改行がある
- 選択範囲または直前に段落スタイル([基本段落]を除く)が適用されている