InDesign Glee 1.5.0

InDesign Glee 1.5.0 を公開!
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  • CC ver.9.1 に対応。
  • CS5.5 の indd のバージョン取得に対応しきれていなかったのを修正。

Adobe のバージョン表記って、だいたいこんな感じですよね。

Adobeのバージョン表記

さて、InDesign CC が 9.0 から 9.1 にアップデートされました。上図はその 9.1 のフルバージョン。実はここで InDesign のリリース史上はじめてのことが2つ起こっています。

ひとつめは、ビルドバージョンが2桁になっていること。これまでリリースされたものはすべて3桁でした。Glee はこれまで当たり前のように数字3桁を前提にしていたので、indd のバージョン取得ができなくなりました。今回はこれを修正。(あかつきさん、thanks!)

ふたつめは、マイナーバージョン「1」がはじめて現れたこと。CS5.5 でマイナーバージョンが「5」だったことはありますが、それ以外はすべて「0」です。そして試してみると、9.0 のアプリは 9.1 の indd を警告なく開きます。ここで大きな疑問が生じます。

「9.0 のアプリで 9.1 の indd を開いて、本当に大丈夫なの?」

Illustrator では CS5(15.0) と CS5.1(15.1)の互換性の有無でユーザが大騒ぎをしました。それを受けて Adobe が公開したのが「Illustrator CS5とCS5.1の違いについて」です。経営上の判断で集金方法が変更され、サブスクリプション用の機能を付けただけで有料リリースに加えざるをえなくなった「想定外のマイナーバージョン」だったことがうかがえます。

InDesign の場合は、Creative Cloud での「想定内のリリース」です。「設定を同期機能」の追加がされ、バグフィックスだけでなく新機能も付けたのでマイナーバージョンを「1」に繰り上げた、ということでしょう。さらに Illustrator のときように有料リリースで別々に分かれることもなく、InDesign CC として上書きアップデートされます。ユーザにしてみれば、バグフィックスでメンテナンスバージョンが繰り上がるのと同じ感覚なので、Illustrator のときのような騒ぎは皆無です。

Adobe の伝統として、マイナーバージョン「5」は有料リリースです。「5」のファイルは「0」のアプリで開けず、メジャーバージョンアップと同等の扱いです。

それでは、マイナーバージョン「1」は「0」のアプリで開いてもいいバージョンなのか? 「4」までは「0」のアプリで開けるけど「5」から開けなくなるということなのか? まったくわかりません。

Glee は、インストールされている InDesign.app のリストをウインドウに表示します。この際、その indd を開けるかどうかの判定をします。開けないバージョンの app はリストでグレーアウトし、選んでも[開く]ボタンを押せません。

この判定は「メジャーバージョン.マイナーバージョン」の double 型の数値で大小の比較をします。つまり、9.1 の indd の場合、9.0 のアプリはバージョンが小さいので「開けないアプリ」と判定されます。

どうしますこれ? 今回の 1.5.0 は、そのまま仕様を変えずに公開しました。

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