ヒラギノをDTPで使うコツ

ヒラギノは一部の記号が他のAJ1フォントと異なります。例えば、他のAJ1フォントで「×」「÷」は和文用全角グリフですが、ヒラギノだけは欧文用プロポーショナルグリフです。以下がその一部の記号。

§¨°±´¶×÷‐′″ℏℵ↔⇒⇔∀∂∃∅∇∈∊∋∑−∓√∝∞∟∠∧∨∩∪∫∬∭∮∴∵∽≃≒≠≡≦≧≪≫≲≳⊂⊃⊆⊇⊕⊖⊗⊘⊠⊥⊿

DTPでヒラギノを使うと、これらの記号が欧文用になってしまうのでかなり悩まされます。でも、InDesignならこれらを正規表現スタイルで等幅全角字形になるように仕込めばOK。ついでに「‘’“”」も加えるとさらにグッドです。インデデさん大好き。

すこし詳しい説明

AJ1のCMapには大きく分けて「UniJIS」「UniJISX0213」の2種類があります。UniJISX0213はヒラギノだけに採用されています。それ以外のAJ1フォントはすべてUniJISです。

この2種類の違いについては、ちゃんと公式なドキュメントで説明されています。
adobe-type-tools/cmap-resources/Adobe-Japan1-7
上記リンク先の「cid2code.txt」に詳細な説明が書かれています。

でも、どうしてAJ1にヒラギノだけが使っているUniJISX0213があるのか、その理由までは書かれていません。ここから私の推測なのですが、ヒラギノはmacOSのシステムフォントとして、UIでの表示を最優先とし、上記の記号を欧文用文字で表示するようにしているのかもしれません。日本語フォントとして上記の記号が欧文用なのは、率直に申し上げると、まともではありません。やはりAppleの意向に合わせた特異な措置なのであろうと思われます。

DTPでヒラギノを使うなら、UniJISX0213をUniJISに合わせた方が良いでしょう。方法は、上記の記号に等幅全角字形を適用するだけです。これだけでかなり使いやすくなります(中には欧文用の方が使いやすい記号もあったりするかもなので、そこは取捨選択してください)。

追記:
それほど大事ではないと思ったので省いたのですが、念のため書いておきます。UniJISとUniJISX0213の違いは上記のほかにU+2012「‒」があります。これはFIGURE DASH(数字の幅のダッシュ)と呼ばれるものです。しかしAJ1では数字の幅ではなく、UniJISはENダッシュ「–」、UniJISX0213はハイフン「-」と同じグリフが表示されます。まあでもFIGURE DASHを日本語組版で使うこともないでしょうから、これは無視して良いでしょう。

かなり前に作った一覧PDFもついでに公開しておきます。
[PDF]Difference in UniJIS and UniJISX0213.pdf

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です