Glee 1.11.0 を公開しました!
ダウンロードは Glee Web サイトでどうぞ。
- CS6以降のinddはメジャーバージョンのみ検出するようにした。
- 情報ウインドウのボタンをキーボードショートカットで押せるようにした。(thanks! 尾花さん)
今回はかなり大きな仕様変更をしました。CS6以降のinddから検出するのはメジャーバージョンのみにしました。なぜかというと、Gleeが拠り所にしているindd内のバージョン情報が、CS6以降で不正確になってしまったからです。
Gleeが拠り所にしているindd内のバージョン情報について
Gleeはまず最初に、inddファイルの冒頭を16進ダンプして、そこに含まれるバージョン情報を読み取ります。
上図はCC 2014.2(v10.2)をダンプしたものです。赤文字のAがメジャーバージョンの「10」、2がマイナーバージョンの「2」です。これで「10.2」だと判別してきました。
ここで重要なのは、この情報が更新されるのは「別名で保存」をしたときだけです。通常の「保存」では更新されません。
InDesignでマイナーバージョンが0より大きくなったのは、CS5.5(v7.5)が最初です。CS5のinddをCS5.5で開いて保存すると、強制的に別名で保存されました。なので、この時点ではちゃんと上記情報は更新されていたので問題はありませんでした。
ところが、CS6以降でこれが通用しなくなってしまいました。CS6にはv8.0とv8.1の2種類があります。v8.0のinddをv8.1のCS6で開いて保存すると、普通に保存できてしまいます。ここで「v8.1なのにバージョン情報がv8.0のまま」というinddができてしまうことになりました。この現象はCS6以降ずっと続いています。
Gleeは16進ダンプのバージョンを拠り所にして、ドキュメントヒストリーのフルバージョンを同定しています。しかし、CS6以降は16進ダンプのマイナーバージョンが不正確になってしまったため、フルバージョンの同定も正確にできなくなっています。このまま放置するのは心が痛むので、CS6以降は16進ダンプのメジャーバージョンのみを検出するようにしました。どうぞご了承ください。
情報ウインドウのボタンをショートカットで押す
ショートカットは以下の通りです。