InDesignは2019(v14)からメジャーバージョンアップ時にBoost.Regexも更新するようにしたようで、正規表現のUnicodeバージョンも更新されるようになりました。
CC 2018(v13)まで Unicode 5.1
CC 2019(v14) Unicode 9.0
2020(v15) Unicode 12.0
2021(v16) Unicode 13.0
2022(v17) Unicode 13.0
2023(v18) Unicode 14.0
2024(v19) Unicode 15.0, 15.1
正規表現のUnicodeバージョンの調べ方
Unicodeのバージョンにとくに影響するのは、\dや\sといった略記法です。InDesignの「\d」はUnicodeカテゴリーの「Nd」に相当するので、各UnicodeバージョンのNd文字をinddに並べて、\dでマッチするかどうかを調べれば良いわけです。
下図は2020(v15)で開いたinddです。\dにマッチするかしないかを視覚的に概観できるようにしています。これを見ると、Unicode 12まで全てマッチしていますが、Unicode 13以降に追加されたNd文字にはマッチしていません。一目瞭然で簡単に分かりますね。
ダウンロード Verification-Nd.zip
正規表現スタイルで自動的に\dのマッチが反映されるようにしています。idmlを各InDesignバージョンで開くだけで結果が表示されるので試してみましょう。