縦組で英数字を欧文フォントにするのは、きわめて筋が悪い。どのように筋が悪いのかをtwitterで連投したので、ここに貼っておきます。
欧文フォント混植の理想と現実 pic.twitter.com/ju4V40Iql6
— ものかの (@monokano) March 13, 2019
縦組の欧文フォント混植は、スペーシングの問題だけでなく、行分割の問題も同じくらい深刻です。欧文文字コード列は行分割禁止になる(丸ごと次行へ追い出されてスカスカに間延びする)ので、正立回転する文字は全角英数の文字コードにする必要があります。深刻な問題は同時に2種類あるのです。
— ものかの (@monokano) March 14, 2019
スペーシングの問題はフォントのグリフ、行分割の問題は文字コードに関わる話です。デジタル組版の文字は構成要素にグリフと文字コードの異なる2種類のデータを同時に持ちます。ですから、今のデジタル時代の組版設計は、グリフと文字コードの両方のふるまいを考慮しなければなりません。そうしないと、設計として成立しないのです。
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