新作「Creating Font Viewer」を公開しました。
ダウンロードはこちらから。→ monokano/CiPT-Lite
CiPT Lite 4.0
CarbonアプリだったCiPTを64bit Cocoaアプリにしました。
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Como Lite 2.0
CarbonアプリだったComoを64bit Cocoaアプリにしました。
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Illustratorはリンクファイルをどうやって探しているのか
2023.3.29 改訂 間違っていた箇所を修正。
Illustratorって、リンクファイルのリンクがいつどこで変わるのか把握しにくくて、管理が難しいですよね。そこで「Illustratorはリンクファイルをどうやって探しているのか」をここで整理してみます。
まず、大前提から。Illustratorファイルの中には「リンクファイルがどこにあるのか」の情報がフルパス(絶対パス)で保管されています。下図は、保管されたリンクファイルのフルパスの例です。
Illustratorは、ファイルを開く時、保管されたフルパスをもとにしてリンクファイルを探します。この時、探しに行く順番があるのです。この順番がとても重要なんです。
- フルパスに同名ファイルがあったら、そのファイルとリンク
- 1 がなかったら、Illustratorファイルと同じ階層にある同名ファイルとリンク
- 2 がなかったら、Illustratorファイルと同じ階層にあるLinksフォルダ内の同名ファイルとリンク
ファイルを開く度に、Illustratorはかならずこの順番でリンクファイルを探します。
さらに、Illustratorのバージョンで違いがあります。
- CS6(v16.0)まで:2番目まで探しに行き、なかったらリンク切れ
- CS6(v16.1)以降:3番目まで探しに行き、なかったらリンク切れ
とにかく、どのバージョンでも、かならず1番目から順番に探しに行くのだと覚えてください。
たとえば…
下図のように画像ファイル9個をリンクしている場合を見てみます。よく見ると同名ファイルが混在してることが分かります。
この画像ファイルのフルパスがすべて変更されたとします(上位フォルダの名称を変えたり、上位フォルダを移動したりするだけでフルパスは一気にすべて変わります)。そしてその状態でaiファイルを開くと、Illustratorは1番目(保管されたフルパス)で同名ファイルを見つけられないので、次の2番目で探します。するとどうなるか…。
2番目は「Illustratorファイルの同階層にある同名ファイルとリンク」ですから、こうなってしまいます。何の警告も出してきません。この現象は2番目で発生するので、Illustratorの全バージョンで同じ結果になります。同名ファイルをリンクするのはまじでヤバいんですよ…。恐怖!
と、このように1番目から順番に追っていくと、Illustratorがリンクファイルを選んだ理由が分かるようになるのです。
ちなみに、InDesignも同じ現象になるのですが、なんと、ちゃんと警告してくれるんですよ! インデデさん大好き!
浮紙 8.1.0
浮紙を8.1.0にアップデートしました!
ダウンロードは 浮紙ページからどうぞ。
- 新規 テキスト整形項目に「縦組用約物を解決」を追加。
- 修正 テキスト整形項目「CJK 部首補助/康煕部首を解決」が動作していなかったのを修正。
- 改善 左上メニューを少し整理した。
縦組用約物の文字コードなんかDTPで使ってはいけません。でも、他所で作られたデータにたまに紛れ込んでるんですよね…。たぶんきっとPDFの編集機能のせいです。これについてツイートしたので貼っておきます。
https://t.co/TpJm2jk0uK
AcrobatのPDF編集機能に「新規テキストの追加」があって、これを縦書きにして注釈のように使われるとホントにもう最悪。どうしてかというと、編集機能をOFFにして確定すると、約物の文字コードが縦組専用(CJK互換形)に変わってしまうのだ…。 pic.twitter.com/Edngh9xjX4— ものかの (@monokano) March 23, 2019
これを実装していたら、「CJK 部首補助/康煕部首を解決」が動作していなかったのに気づきました…。ごめんなさい!