File List Printを2.6.0にアップデートしました。
ダウンロードはFile List Printのページからどうぞ。
新機能
InDesignファイルとIllustratorファイルの作成アプリバージョンを表示する機能を追加しました。長年ずっと構想していたもので、ついに実現しました。
デフォルトはOFF
新機能ではあるものの、デフォルトではOFFになっています。新機能を使用するには、環境設定を変更する必要があります。そもそも、File List PrintはDTP用ではなく、一般的な使い方がされることを想定しています。デフォルトは一般的な状態にしておくのが最善と判断しました。さらに、ONにすると処理速度の低下が避けられないので、一般的な用途ではやはりデフォルトをOFFにするのが落とし所と考えました。
InDesignファイルの作成アプリバージョン
indd、ブック、ライブラリ、テンプレートの4種が対象です。ファイル先頭の数十バイトを読み込むだけで済むので、処理速度への影響は軽微です。設定をONにすれば確実にバージョンが表示されます。
ただし、InDesignは、ファイル内のバージョン情報を正確に記録できない状況が長く続いていました。メジャーバージョンは正確なのですが、マイナーバージョンを正確に記録するのは別名保存がされた時だけでした。この状況はCC 2018(13)まで続きます。そして、CC 2019(14)から、普通に保存するだけでマイナーバージョンが正確に記録されるように改善されました(たぶん本当は2020(15)からなのでしょうけど、CC 2019は14.1が存在せず14.0だけなので正確であるとしています)。
File List Printでのバージョン表示は、CC 2018(13)まではメジャーバージョンのみ、CC 2019(14)以降はマイナーバージョンを含めたものにしています。
Illustratorファイルの作成アプリバージョン
ai、eps、テンプレートの3種が対象です。InDesignと異なり、バージョン情報は相当量のデータを読み込まないと出現せず、その出現位置も一定ではありません。だからといってファイルを全て読み込むと、重いファイルは処理速度が激遅になってしまうためストレスフルです。File List Printは複数ファイルを扱うので、処理速度への影響を極力抑えなければいけません。その落とし所として、読込制限データサイズを設けて、デフォルトでは10MBとしました。
10MBではバージョンを検出できないファイルが必ずあります。普段扱うIllustratorファイルがどのくらいの重さなのかは、人によってかなりばらつきがあるでしょう。読込制限サイズは各自の環境に合わせて調整してみてください。すべて検出するのを目指すのではなく、重いファイルはGlow Aiなどでバージョンを調べるなど、無理をしない方針で設定するのをお勧めします。
なお、拡張子がないファイル(Classic Mac OS時代の古いIllustratorファイル)は対象外です。これを対象に含めると処理速度への影響が無視できないものになるので対象外としました。
File List Printでのバージョン表示は、バージョンダウン保存していなければ作成アプリバージョンのみを表示します。バージョンダウン保存されているファイルには互換バージョンも含めて表示します。