GleeとGlee Aiを大型アップデート

macOS Catalina 10.15でGleeとGlee Aiに関連付けをすると、ファイルが白アイコンになってしまうので、がんばって手を入れて大型アップデートしましたよ。ダウンロードはこちらのランディングページでどうぞ。

Glee & Glow | macOS & InDesign
Glee & Glow | macOS & Illustrator.app
あかつきさんのアドバイスでランディングページが充実。感謝!

  • 最大の変更は、どちらもmacOS 10.5以降用としてv2へバージョンアップし、名前も「Glow Id」「Glow Ai」にして輝かせたこと。
  • macOS 10.14までで使えるv1は、これまで通りの「Glee」「Glee Ai」としてAdobe CC 2021対応でアップデート。名前は変わらないけどこれもちゃんと輝いてます。私も常用するのはこっち。

InDesignのGlee/Glow

10年間でゴチャゴチャになったソースをお蔵入りにして、v1とv2のどちらもすべて新たに書き直した新生版です(PPC版を除く)。これまで中途半端にヒストリーのフルバージョンを(不正確になりかねないことが分かっていながら)取得していたのを、ついに廃止し、バージョン照合はメジャーバージョンだけに絞りました(CS5.5だけ例外)。それと対応ファイルからINXとIDMLを外しました。とくにIDMLはCreatorToolから拾うしかないところを表記がバージョンによってまちまちで、サポートしきれなくなりました(作成バージョンで開くようなものじゃないので大丈夫でしょう)。

IllustratorのGlee/Glow

ソースは我ながらキレイに書けているし問題ないので、順当に手を入れてバージョンアップしています。今回作ったランディングページではじめてちゃんと説明した気がします。作成/保存の2種類のバージョンを考慮するので、どうしても複雑になりますね。

関連付けで白アイコン

白アイコンも一度起動すればこんな風にちゃんとアイコン表示されるカタリナさんです。

SPAi 3.5.1

SPAi アイコン

SPAiを3.5.1にアップデートしました!
ダウンロードはSPAi専用ページからどうぞ。

スクリプトパネルをはじめて非表示にするとき、アラートを出していたんですけど、ここでOKボタンを押すとSPAiがクラッシュしてしまうことがありました。3.5.1でこのアラート表示そのものを廃止しました。修正はこれだけです。問題なく使えている方はダウンロードしなくても大丈夫です。

InDesignファイルの作成バージョンを検出する

私が忘れがちなのでメモがわりに書いておきます。

InDesignファイル(ドキュメント、ブック、ライブラリ、テンプレート)には、先頭から30バイトあたりに作成アプリバージョンの情報があります。
以下はその検出をPython 2.7で書いてみたものです。

「old pattern」と「new pattern」の2つあるのが注意点。「old pattern」はCS2(v4)までの記述方法で、それ以降は「new pattern」で記述されます。

ここで気をつけなければいけないのは、「old pattern」で記述されたものは、以降のどんなに新しいバージョンで保存してもずっと「old pattern」のままだということです。「new pattern」にするにはIDMLで書き出すしかありません。したがって、どのバージョンのファイルであっても、「old pattern」「new pattern」のどちらかで調べる必要があります(Glee 1.15.0はこれを忘れてバグってしまいました)。

さらに注意点。このPythonのコードはマイナーバージョンまで検出していますが、(CS5.5を除いて)マイナーバージョンはあてにありません。マイナーバージョンの記述は「別名で保存」ではじめて書き換えられる箇所です。ずっと「別名で保存」をしないで上書保存されてきたファイルは、マイナーバージョンの記述が不正確なままです。本当ならメジャーバージョンだけにしたいところですが、CS5.5があるのでしかたなくマイナーバージョンまで検出している次第です。

Glee 1.15.0 → 1.15.1

不具合を直して1.15.1にしました! Glee Web サイト
いつもごめんなさい!


Glee_icon
Glee 1.15.0 を公開しました!
ダウンロードは Glee Web サイトでどうぞ。

これまでPPC/Carbon版も同時に出していたのですけど、さすがにちょっと苦しくなってきたので、今回からCocoa 64bit版のみにしますね。

InDesign 2021 v.16 に対応しました。このv.16からファイル内のバージョン記述がFから10に繰り上がっていました。これに対応したのが1.15です。

約物Webフォント「約味」(YakuAdj)

Webフォント「約味」(YakuAdj)を公開します。和文の句読点や括弧が連続したときのアキを自動調整するフォントです。
https://github.com/monokano/Fonts

以前、「約猫」(YakuCalt)というWebフォントを公開しました。これも約物が連続したときのアキを自動調整するフォントです。GSUBのcaltを使って実現しています。

今回公開する「約味」は、まったく同じ自動調整をするのですが、異なるのはGPOSのchwsとvchwを使って実現していることです。
Contextual Spacing GPOS Features—Redux

約味(YakuAdj)の良いところ

  • グリフの数が約猫の半分なので、フォントファイルのサイズがより軽い。
  • フィーチャーコードがcaltより分かりやすい。

約猫(YakuCalt)の良いところ

  • Webブラウザ上のテキスト選択箇所がズレない(約味は選択箇所が視覚的にズレてしまう)。
  • CSSで縦組/横組ともにcaltだけ有効にすれば良い(約味は縦組でchws、横組でvchwと区別して有効にしなければいけない)。

約味と約猫のどちらも一長一短がありますね。お好きな方をお使いくださいな。