ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNは
「オプティカル」と「文字ツメ」を使うと事故る

ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNは、「オプティカル」と「文字ツメ」を使うと事故になる(可能性が大いにあります)。

理由

OS X 10.11 El Capitanで、ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNの仕様が変更されました。

OS X El Capitan(10.11.2)搭載のヒラギノフォントと 弊社製品版フォントについて

ここで最も問題になるのが「■2.濁点類の大型化」です。

SCREENのWebページには、Adobeの「オプティカル」機能を使うと、新旧ヒラギノで文字組みが変化して事故になってしまうことがあると書かれています。

さらに、そこには書かれていませんが、濁点類の大型化で右と上のサイドベアリングの数値が変わるので、Adobeの「文字ツメ」機能でも事故になってしまうことがあります。

対策

El Capitan以降が混在する今のMac DTPでは、とにかく、OSのバージョンに関わらず、

ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNは「オプティカル」を禁止
ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNは「文字ツメ」を禁止

にしてしまうのが、事故を予防する最善策かと思います。

El Capitan登場以降のMac DTP

El Capitan以降のOSX附属フォントの問題は、游明朝体にもあります。

OSX附属の游明朝体はInDesignで気をつけよう

それでも、ヒラギノ Pro/ProN/Std/StdNの方が影響が広汎で、游明朝体より深刻です。
ヒラギノの「オプティカル禁止」「文字ツメ禁止」でほとんどの事故は防げるのではないでしょうか。

InDesign CS6をまともに仕事で使えるのは
OS X 10.10 Yosemiteまで

どこにもはっきりと書いたものがないので、ここに書いておきます。

InDesign CS6をまともに仕事で使えるのはOS X 10.10 Yosemiteまでです。

Adobe Creative CloudはCS6からインストールできて、OS X 10.11 El Capitan以降にもインストールできてしまいますが、「起動しない」「起動してもクラッシュする」等々、あまりに不安定で仕事で使える状況ではありません。

CS6だけでなく、InDesignのCSシリーズは、OS X 10.11 El Capitan以降で仕事に使うのはあきらめてください。

追記:
2019年5月9日、Adobe CCからCS6のインストールができなくなりました。かつて販売されていたパッケージ版のCS6はライセンス上の問題がないので使用できるとのことですが、やはりパッケージ版も同じアプリですので、同じ理由でEl Capitan以降で仕事に使うのはあきらめてください。


◉注記1:
Adobeが動作保証しているシステムバージョンの一覧は公式にはなく、「実験る~む」の中の人が頑張ってまとめてくれています。
自分めも:Adobe製品の必要システム構成の一覧表(CS1~CC 2017対応版)
AdobeがCS6で動作保証しているのは、OS X 10.9 Mavericksまでです。ここで私が「OS X 10.10 Yosemiteまで」と書いた根拠は、以下の通りです。


◉注記2:
CS6をどうしてOS X 10.11 El Capitan以降で仕事に使ってはいけないのか。
例えば、游明朝体はEl Capitan以降で仕様が変更されています。
OSX附属の游明朝体はInDesignで気をつけよう
游明朝体だけでなく、ヒラギノもEl Capitan以降で仕様が変更されています。
OS X El Capitan(10.11.2)搭載のヒラギノフォントと 弊社製品版フォントについて

仮にあなたがEl Capitan以降でCS6が使えたとしても、印刷会社で同じ環境を用意できるとは限りません。あなたが納品した.inddを印刷会社がEl Capitan未満でCS6で開くと、上記のフォントが使われていたら、文字組みが変化して事故になってしまう可能性が大いにあるのです。

仕事では「.inddが自分以外の環境で開かれる」ことが必ずあります。あなたのところだけEl Capitan以降でCS6が使えたところで、はた迷惑でしかないのです。

普通のUnicodeはNFCなのか

「普通のUnicodeはNFC」というおかしな風説が流布されています。文字っ子にしてみれば「なに言ってんの?」となるのですが、この風説のどこがおかしいのかを説明しようとすると途方に暮れます。もうどこから突っ込んでいいのか分からない。

一番難しいのは「普通のUnicode」自体が何を指しているのか分からないことです。Unicodeに「普通」とか「普通じゃない」なんて区別はありません。でも区別してそう言っている。どこで区別しているんだろう?

zrbabblerさんがブログ記事「“普通のユニコード”は NFC なのか」を公開されました。ここでは「普通のUnicode」を「レガシーエンコーディングから変換して得られたUnicode文字列」としています。実証的な説明をするにあたってこれしかないというくらいに秀逸ですし、説得力があります。

ただ、「普通のUnicode」と言っている人たちは、そういう意味で言っているのではないような気がするんですね。そこでzrbabblerさんのブログ記事とは別の視点で考えてみることにしました。
続きを読む →